Welcome To Birth Of New Order World
え?何?急に?
リエン、無事であったか。それにしても、一体ここは…ガトリンもおらぬようだな。
お互い、困ったことになったニャ。
そうね。あんたも困ってるわよね。
………
………
………えーーと、あんた誰?色々と理解が追い付かないんだけど…
………
………
………えーーと、あんた誰?色々と理解が追い付かないんだけど…
何を隠そう、アタイはガトリンにゃ。仲間の顔を忘れるなんて薄情者ニャ。
…いや、そういうのいいから。さっさと説明してくんない?
バレちゃしょうがないニャ。アタイはウィズニャ。地元では四聖賢の一人として名が知られてる大魔道士ニャ。
(自分で言う?)
ウィズとやら。もし良ければ、わしらがなぜ今この状況に置かれているかを教えてはもらえぬだろうか。
ココは大体100くらいある異界の中の一つニャ。チミ等は初めてかもしれないけど、アタイくらいの大魔導士にとっては月に二回は起こるくらい良くあることニャ。
異界…とな。
そういえば、ガトリンも先日そのようなことを言っておったな。
疑っていたわけではなかったが、何とも不思議な現象よ。
そういえば、ガトリンも先日そのようなことを言っておったな。
疑っていたわけではなかったが、何とも不思議な現象よ。
あたしは信じてなかったけどね。なんか、コンサートがどうこうって言ってて意味わかんなかったし。それにしても月に二回って、そんなに頻繁に起こるものなの?
アタイの場合は大体二回ニャ。
ほとんどの場合が月の中頃と月末に起こるニャ。
ほとんどの場合が月の中頃と月末に起こるニャ。
ということは、おぬしもこの世界の者ではないということか。わしらは見ての通り異界の作法については通じておらぬゆえ、できればおぬしに助力願いたいところであるが。
任せるにゃ。伊達に四聖賢と呼ばれてる訳じゃないニャ。先月も世界を二回くらい救ったニャ。
(四聖賢が何だか分からないからイマイチ凄さが伝わらないわね。)
信徒女
あなたたちは、ここの生まれではなさそうですが、どちらからいらしたのですか?
クエスアリアスニャ。アタイはそこの四聖賢である大魔導士のウィズニャ。隣の二人はアタイの弟子ニャ。
(弟子…?)
(なんと!この一瞬の間に最善の返答を閃き、判断したというのか。泰然自若な態度といい、流石は四聖賢と呼ばれし者よ。)
信徒男
(四聖賢が何だか分からないが)旅の方ですか?この聖域で暮らしたければ、<善>の刻印が必要になります。刻印を得る為には、審判を受ける必要がございます。
審判を受けぬ者はどうなるのであろうか。
信徒男
聖域の外に追放されてしまいます。
問題ないニャ。四聖賢であるアタイが<悪>であるはずが無いニャ。
まぁ、他に方法が無いってんならしょうがないわね。
我ら求道を志す者が、<悪>の烙印を押されることとなれば、三道の誘惑に惑いし者達にどうして道を説くことができただろうか。
よって、案ずることはなかろう。
よって、案ずることはなかろう。
信徒男
それでは、大審判獣様に伺ってみなさい。 大聖堂はあちらの方角にあります。
案外混んでて、大聖堂に着いてからの方が長かったわね。
聖職者
これより、大審判獣様にお伺いを立てることとなる。
この聖域で暮らせるのは、<善>と判断された者のみ。
<悪>と判断された者は、ここから出ていってもらう。良いな?
この聖域で暮らせるのは、<善>と判断された者のみ。
<悪>と判断された者は、ここから出ていってもらう。良いな?
承知した。
聖職者
まず、青い体躯のお前に大審判獣様の審判が下った。
聖職者
お前は、<善>なるものと判断された。聖域で暮らすことを許可する。おめでとう。
うむ。
何も悪い事してないんだから、当然と言えば当然なのかもしれないけど、少しドキドキするものね。
聖職者
もうひとつ審判が下された。
そこの女。大審判獣様は貴様を<悪>だと審判なされた。
そこの女。大審判獣様は貴様を<悪>だと審判なされた。
まぁ当然よね。
……………え?今なんて?
聖職者
今すぐ出ていけ。
アタイの審判はどうなったニャ?
聖職者
お前は普通に<悪>だ。出ていけ。
ひどいニャ。他の二人ならまだしもアタイは四聖賢のウィズニャ。何かの間違いニャ。
聖職者
そういうところだ。
ま、待て。わしからも頼む。この二人が<悪>ではない事は確かだ。何らかの過誤があったのではないか再度調べてはもらえないだろうか?
聖職者
なんだと。神聖なる審判にミスがあったっていうつもりか!?
リュオン
俺は、執行騎士のリュオン……。事情は聞かせてもらった。
リュオン
審判獣が下した判決は絶対だ。そして、俺には、戒律に従わないバカを裁く権限が与えられている。
むう。こうなれば止む無し。リエン!ともに実力行使にてこの場を収めようぞ!
分かったわ!
リュオン
遥か昔より伝えられし英雄の中に、魔法を使う賢者がいたと聞く。だが、実際に魔法を使う奴を見るのは、はじめてだ。
リュオン
その黒猫は、お前等のなんだ?命を懸けてまで、守る必要があるのか?
…いや、ちょっと…
うーん…
そういう風に聞かれると困る質問だなぁ…
うーん…
そういう風に聞かれると困る質問だなぁ…
師匠ニャ。
リュオン
定められし戒律を破る者に天の裁きを–
1週間後
ここは、牢獄か。
リュオン
この牢で死にたくはあるまい?俺と来い。魔法を使えるお前は、貴重な戦力になる。黙って、俺のしもべとなれ。
リュオン
俺のしもべになると誓えば、俺の力で、お前を牢から出してやれる。師匠とやらにも会いに行ける……。
師匠?
わしには師匠などおら……
わしには師匠などおら……
回想:
師匠ニャ。
そうだわな。
師匠、師匠とな。
師匠なら仕方あるまい。
師匠を引き合いに出すとは、おぬし何とも卑劣極まりない者よ。
師匠、師匠とな。
師匠なら仕方あるまい。
師匠を引き合いに出すとは、おぬし何とも卑劣極まりない者よ。
リュオン
出発は明日だ。俺に従属している以上、お前の衣食はすべて面倒を見てやろう。師匠とやらを探すのを手伝ってやる。
(むう。何となく気まずい…)
その頃
ダムザさんとリエンさんに、間違えてイカイトバシソウの葉をサラダに入れてしまってましたね。
これは、ぞばめんごですね。
これは、ぞばめんごですね。
ま
それもまた慈悲!
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